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2006年2月23日 (木)

クワイエットルームにようこそ

DSC00643冒頭、いきなりショッキングな書き出しで始まります。女性主人公・明日香が、睡眠薬などを飲みすぎて生死をさまよい、精神病院へ運ばれる。しかも閉鎖病棟で拘束された状態で目覚める。病院内での14日間の出来事と、そこに至る経緯。入院中、摂食障害・オーバードーズ(薬物過剰摂取)・統合失調症などの患者や院内のナースとの関わりが、描かれている。 作者の松尾スズキは、俳優・演出家で作家。この本は明日香の語り調で描かれているが、作者は女性?と間違うほど自然。オーバードーズと言う重い題材、おまけに刺激的な内容だが、若者口調で語られることでテンポ良く読みやすかった。
 最近街中で、メンタルクリニックや心療内科の看板を良く見かける。ストレス社会で〔 心 〕が少し病気にかかることもある。テレビCMでも取り上げている。「一ヶ月我慢しても治らなかったら診察を…」早く専門家の手を借りることが大切なのだろう。この本に描かれているのは非日常の世界。だが、日頃の生活の中で、何かに躓けばいつでも落ち入っていくのでは・・・と思った。

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コメント

松尾スズキって、本も出しているんですか?色々と才能がある方なんですね。内容はショッキングのようですが、現代社会が抱える問題を反映しているテーマのようにも思えます。

★心のバランスを崩しそうな危うさは、自分の中にもあります。先日も、犬の散歩で時々お会いする奥さんと、お互いの゛うつ゛の話をして盛り上がってしまいました。うつの時は、結構深刻な状況があったりしますが、それを誰かに話して、共感してもらえるというのは、大分心が楽になります。私自身は、心療内科に掛かることがあったとしても、他の病気と同じようにカジュアルな気持ちで利用したいと考えています。

「自分だけじゃないか・・・」などと考えて一人で落ち込むと本当にうつ病になってしまいそう。誰かと話して共感できると楽になりますよね。仕事で心療内科とメンタルクリニックに行ったことがありますが、凄く混んでます。ふつうの待合室と同じですし…皆さん どこが病気なの?っていう感じで他の診療科と同じでした。自覚症状が続くと気軽に受診すべきですよね。

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