淋しくなりました
隣の奥様が闘病の末、亡くなられました。
引っ越してきて27年、とても仲良くして下さった5歳年上のお姉さんのような方。
「ヨピさん、今ね、ちょっと遠くに居るのよ。」と冗談っぽく掛かってきた携帯で
術後入院中だと知らされ、驚いて病院へ駆け付けたのは1年4ヵ月前。
自宅療養中に口癖のように何度も仰ったのは、
「くよくよしても仕方ないもの!前向きに生きるしかないよね。」
弱音を吐かれたのは数えるほどで
「強がっても夜になると涙が出るの。」「私、何か悪い事でもしたかしら。」
今年の1月末ごろから食事を摂れなくなり緩和ケア病棟へ入院された。
ご主人の話では「10分でも、疲れるようなので・・・」との事で、
会いたい・会いたいと思いながらも、それは叶わずにいた。
2月16日、「ヨピさん、今日は調子が良いから時間あれば来てくれる?」
彼女から携帯があり、急いで病院へ向かった。
ナースセンターで面会を申し込むと、看護師さんから
「Tさん、楽しみに待ってらっしゃいますよ」と告げられ病室に入った。
二人で手をとりあって
「こんなに痩せちゃったのよ。」
「でも、顔色はとっても良いですよ。」
寒い日で外から入った私の手は冷たく、痩せた彼女の手は温かかった。
10分で失礼するつもりが、「大丈夫!まだお話して行って」
ご主人も「どうぞ、ゆっくりして下さい。」との事で、結局1時間。
体調のことや、ご家族のこと、ご近所の事・・・たまには笑いながらじっくり話し
「また来させて下さいね、電話待ってますよ。」
「また、来てね。」と、笑顔で手を振りあった。
その2週間後、ご家族ご親族に看取られ静かに眠るように旅立たれた。
自宅に帰られ横たわる彼女の頬の冷たさに涙が止まらなかった。
明るく微笑む祭壇の遺影は、闘病中の印象が私の中の彼女だったので、
「元気そうな Tさん!どうしてそんな処に居るの?」
一瞬、別人に思えて頭の中でこんがらがった。
もっともっとお喋りしたかった。今も、庭の生垣越しや2階のベランダから
元気な声を掛けられる気がするけど、そんな日は決して来ないのです。
きっとまだお若いですよね。
いつかはおとずれるその時ですが、
遠くの親戚より身近な方のほうが、
とても辛いですよね。
ヨピさんと楽しいおしゃべりができたこと、そして
ご家族ご親族に看取られ静かに眠るように旅立たれたこと、
そのことが何よりも救いです。
ご冥福をお祈りいたします。
投稿: くるたんパパ | 2013年3月16日 (土) 05時49分
ヨピさん。
さびしくなられましたね。
ヨピさんの心からあふれてくるものが,読んでいるわたしにも伝わってきます。
かけがえのない
いつもそばにいるのが当たり前の人の目に見える姿がなくなって,
会って話ができないことが,どうしても悲しいのです。
残されたわたしたちは,それでも生かされている限り
生きていかないといけないのですよね。
ヨピさん。

さびしくて悲しいでしょうけれど,
たくさんその方のこと想ってさしあげてくださいね。
(わたしなどが言うまでもありませんが。)
わたしもヨピさんとヨピさんの大切なその方のこと,ここで想っています。
投稿: ルカ | 2013年3月16日 (土) 10時47分
くるたんパパ様
平均寿命を考えると本当に若すぎました。
我が家の玄関を出ると、お隣のお庭がみえます。
母がデイサービスに、出掛ける時にも2階から
「行ってらっしゃい^^」と笑顔で見送って下さっていました。
未だに信じられず、つい2階を見上げてしまいます。
沢山頂いたやさしさに、心から感謝しています。
様々な亡くなり方がある中、家族の皆さんに看取られて旅立てた事は
くるたんパパさんの仰る通り、何よりの救いだと思います。
いつもありがとうございます。
投稿: ヨピ | 2013年3月16日 (土) 14時01分
ルカ様
本当に、いつも近くに居る方が亡くなることの寂しさが
こんなに大きいとは思いませんでした。
色々な思い出が胸に浮かび、今でもそこにいらっしゃるような気がします。
ふっと2階を見上げたり、垣根越しに庭を覗いたり
ついつい姿を探してしまいます。
絶対に、この世から居なくなってしまわれるのは、嫌だという思いと
その裏で、辛そうな様子に早く楽になってほしいという思いと・・・
心の底の思いがその都度、揺れていました。
癌という病気の恐ろしさを痛感しましたが、
彼女が精一杯闘い抜かれた姿勢を、私は本当に尊敬しています。
ルカさん、深くて暖かいお心をありがとうございます。

ルカさんが想って下さる事が本当に嬉しいです、心から感謝しています
投稿: ヨピ | 2013年3月16日 (土) 14時43分
ヨピさん
淋しいし、悲しいですよね・・・。
本当に心が痛みます。
でも、お二人で優しい時間を持ててよかったです。
きっと、どこかでヨピさんのことを
見守っていてくださるような気がします。
投稿: ☆kiki☆ | 2013年3月24日 (日) 18時32分
☆kiki☆様
この世のどこを探しても居ないなんて本当に淋しい事ですね。
遠く離れていても元気で居れば!などと、よく思いますが
こうなってしまっては、絶対敵わない事なんですね。
あの時病室で、家事に疲れたご主人がウトウト居眠りしている傍で
彼女と二人、一時間、時間を惜しみながらお喋り出来ました。
今となっては、とても・とても大切な時間でした。
そうですね
、きっと見守って下さっていますね^^
☆kiki☆さん、ありがとうございます。
投稿: ヨピ | 2013年3月25日 (月) 12時30分